shunta

インスペクション ここで生きるのshuntaのレビュー・感想・評価

4.0
ゲイである主人公が入隊して様々ないじめにあう。
仲間にも教官にも嫌がらせを受けるなかでも
あきらめずに食らいつく主人公。厳しい訓練を
くぐり抜けることはできるのか。

彼はゲイであることを理由に母に捨てられ、
16歳からホームレスとして過ごす。20歳半ばに
なり限界を感じ、入隊することにした。
母は信仰心が強く、ゲイである息子を受け入れ
られない。入隊すれば母に受け入れられるのでは。
そんな思いで入隊するのだが…。

いちばん良かったなと思ったのは、彼を救う人が
きちんといて。彼は恋心をもつんだけど…。
すごい人格者だと思った。誰に話す訳でもなく、
彼を一人の訓練生として接する姿に自分も
あんな人間でありたいと思った。

多様性と簡単に言うけれど、個々の内心まで
強制することはできない。色んな考え方がある。
それを踏まえた上で、差別されない、自分を
しっかり出せる社会にするためには…と
すごく考えせられる作品だった。
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