桜木の中学時代の荒れた様子をかいま見れたのは良い。
高校に入ってバスケに打ち込み成長した姿と対比できるから。
むしろ桜木を中学時代の姿で記憶に焼き付けて、自分の方が上だと威張る小田の方が全く成長していないどころか退化していることを上手く描いている。
中学時代の荒れた桜木に敵意を抱く小田の心理が不穏。
直接危害加えられたわけじゃないのに異質なものを短絡的に嫌う典型だし結局自分が女に暴力奮って堕ちている。
こういう逆転はリアルによくあることで、小田をこれでもかとイヤな奴に描くことにこだわりを感じる。
希望があれば変われるし生きていける。
安西先生が言うところの、あきらめたらそこで試合終了。その裏にある、希望を持て。というこの作品のテーマが本作にも生きている。
