真っ黒こげ太郎

コンフィデンシャル:国際共助捜査の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.8
北×南×FBI――――。

世界の命運は、北と南の刑事と、米のFBI捜査官に託された―――。

思想異なる3国タッグで、逃亡犯と消えた10億ドルを追え!!!




国際犯罪組織のリーダー、チャン・ミョンジュンの逮捕に成功した北朝鮮のエリート特殊捜査員のリム・チョルリョン。
だが、ミョンジュンは護送中に部下を襲撃させ10億ドルと共に逃亡、韓国に逃げ延びる。

消えた10億ドルとミョンジュンを探し出す為、再び韓国と北朝鮮の“共助捜査”が始まる。
前回チョルリョンと組んだ庶民派刑事のカン・ジンテは色々ヘマしてデスクワークに回されていたが、現役復帰をを懸け相棒に志願する。

こうして2度目のタッグを組んだカンとチョルリョンだが、今回もお互いにお国側の機密情報を探りながら調査を進める。
麻薬売買からミョンジュンの足取りを掴む2人の前に、チョルリョンと因縁があるFBI捜査官のジャックが現れ、捜査に首を突っ込んでくる。

色々あってチームを組むことになった北のエリート刑事と南の庶民派刑事と米のFBIエージェントの3人は、犯罪組織の巨大な陰謀に挑む!!!




北朝鮮のエリート刑事と韓国の庶民刑事と米国のFBI捜査官がタッグを組み一大事件に挑む、韓国産の刑事アクションエンタメ大作第二弾!!!
ヒョンビン氏&ユ・ヘジン氏主演の傑作アクションエンタメ大作「コンフィデンシャル/共助」の続編!!!

まさかまさかの続編が公開されたので、遅ればせながら劇場へ見に行ってきました。
(地味に公開終了間近だった…皆は気になる映画はすぐ見ようね。w)


前回の時点でアクション大作のワクワク感を感じさせる快作でしたが、今回は。

更に良かった!!!


アクションもコメディもパワーアップし、物語のスケールも楽しさもぐ~んとグレードアップ。
大作の続編映画はかくあるべし!!!と言わんばかりの素晴らしい傑作でした。


話自体は国の思惑のアレコレを脇で描きながら「正反対な刑事タッグにFBI捜査官が仲間になり、巨悪に立ち向かう!」という前作同様にベタで王道な刑事アクション映画のストーリー。
そして前作の面白さの根幹である「笑いとシリアスの塩梅」「ド派手なアクション」を踏まえ、それらを洗練させた上でスケールもアクションもお笑いもエンタメ精神も大幅にパワーアップした、正にエンタメアクション映画の理想形。


敵の真の目的を探るサスペンスや国同士の陰謀、3人の刑事とFBIのドタバタ家族劇や下町でのコミカル調査等、コミカルな所はコミカルに、シリアスな所はシリアスに、と今回もコメディとシリアスのメリハリがしっかり整っている。
更に今回は、物語が進むにつれて黒幕の目的が明らかになっていくストーリーの盛り上がりや、国同士のアレコレが交錯するスケールの大きさ、そして更におバカ&賑やかになったコメディ要素等、娯楽要素を上手く昇華させ物語の面白さがグレードアップしている。

今回で主人公コンビ2人はすっかり打ち解けており、会話劇も軽快さ満点のお気楽さ。
今回は2人もだいぶ打ち解けたからか、シリアスだった北の刑事もコミカルな面を見せる様になったり、コメディ枠だった南の刑事もしっかりカッコいい所見せたりと、前作のメリハリを崩さない程度でしっかりコメディとシリアスを使い分け、人間味に溢れた親しみやすいコンビになりました。

また今回初登場したFBI捜査官も「超絶イケメンで朝鮮式とアメリカ式の台詞を使いこなし、北の刑事と(色んな意味で)バチバチ」とこれまたキャラが立っている。
終盤ではカッコいい活躍やコミカルな場面も見せており、前作主役2人に負けず劣らず個性的で、「3人目の仲間」としてしっかり打ち解けてました。
(私的にはロシアの捜査官に変装してアッー!なネタを連発する展開に笑った。w)

南の刑事の家族達も相変わらずのキャラの濃さで、北の刑事×南の刑事の妹×FBI捜査官の三角関係ラブコメ展開まで展開!?
ラブコメ展開も話のお邪魔にならない塩梅で上手く展開し、落とし所も含めてスムーズに楽しめました。


ハリウッド大作張りのアクションも、前作同様に銃撃、爆破、格闘、カーチェイスと何でもアリな上で更にスケール感をプラスし、グレードアップ!!!

市街地で火薬の大爆破が展開する銃撃戦を始め、思いっきりギャグなカーチェイス、今度はハエ叩きを駆使した肉弾戦、敵のアジト大爆破、そしてクライマックスの高層ビルを舞台にしたタイムリミット&超ドンパチアクション等、バリエーション豊富かつ大規模な戦闘シーンが盛りだくさんでメチャクチャ楽しい。

前回同様にヒョンビン氏はキレッキレに動けてるし、ユ・ヘジン氏やダニエル・ヘニー氏もしっかりアクションをこなしている。
爆破シーンは前作以上に火薬量の多い爆破が展開されるし、銃撃戦も肉弾戦も激しさ倍増。
更にクライマックスではビルの壁面でのガン=カタファイトに、キレッキレなナイフタイマンバトルが展開され、テンション上がりまくり!!!
ラストのタイムリミット要素は「どうすんだ!?」と思ったらまさかの見事な伏線回収しての解決で〆て、バリエーション&ドンパチ指数共に文句ナシの見事なアクション祭りでした。


前作で感じたベタさやカルチャー等の難点もお笑いやド派手さを増して解消。
笑いあり涙ありアクションありドラマありの楽しさに加え、スケールやアクションやお笑いがパワーアップし、エンタメ映画の続編の理想形として完璧。

強いて細かい難点を上げるとすると、今回の敵の企みが前作以上に荒唐無稽な事と、格闘戦の時のカメラのブレが若干激しくなってしまった事でしょうか。
特に敵の企みは「何時の時代のハリウッド映画の悪事だよ!」と思わずツッコミたくなってしまいましたね。w
(偽札作りのアイテムだった前回の方がまだリアリティがあったと思う。)


まぁ、そんな細かい難点もエンタメ指数マシマシな今作の前では些細な事だ!!!
前作同様、俳優さんのファンやアクション映画ファン、大作アクション映画ファンにも、老若男女問わず楽しめる傑作ですので、前作と共に是非!!!!!
(まぁ前作楽しんで見た人は見たor見ると思うけどね。w)


それにしてもまさかこんなに面白い続編になるとはなぁ。
今回のラストも続編を作れそうな感じで終わってるので、是非とも第三弾を作ってシリーズ化を希望したいですな。
(なるべくこのこの好調さを維持した状態でね。)