真っ黒こげ太郎

ゴジラxコング 新たなる帝国の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.2
一線を超える。常識が変わる。

世界は今、目撃する―――。


…丸まって眠るゴジラが、予想以上に可愛い事を―――(そこかよ)

走れ!壊せ!凍れ!翔べ!(カワイイから)寝ろ!




前作の戦いの果てに、コングは地底世界で家族を探し、ゴジラは地上世界で調子に乗ってる怪獣をシバキ倒し、お互いにそれぞれのテリトリーで暮らしていた。
そんな中、地底世界の未知の場所から発せられる救難信号をキャッチ!
前作の主人公チーム(名前一ミクロンも覚えてねぇ)が結成し、信号の場所へ向かう為に再び地底世界へ出発!

一方、家族を探していたコングも未知の場所へたどり着き、同族が暮らす場所へやって来るが、そこでは地上征服を目論む凶悪怪獣、スカーキングによって同族が支配されていたのだ。
同族を救う為にコングはスカーキングに戦いを挑むが、巨大な冷凍怪獣を操るスカーキングに苦戦し、退却を余儀なくされる。

スカーキングを倒すにはかつてスカーキングを封印したゴジラと手を組むほかない。
一方、ゴジラも救難信号を受信した事からあちこちで大暴れし、敵怪獣を倒してレベリングして力を蓄えていた。

地底世界のコングと地上世界のゴジラ。
お互いのテリトリーが交錯し、壮絶な戦いが始まろうとしていた。




地底世界の巨神コングと地上世界の破壊神ゴジラの戦いを描いた、怪獣プロレス映画!!!
「ゴジラvsコング」の続編で、監督は前作と同じくアダム・ウィンガードさん。
また脚本に「サプライズ」、「ザ・ゲスト」等の過去作でウィンガードさんとタッグを組んだサイモン・バレットさんが参加してます。


正直、前作は殆ど期待値マイナスで挑んだ所、予想以上に面白かった「ゴジラvsコング」。
評価や興行収入も上々で、こうしてめでたく続編も公開されました。
(因みに今作も好調な様で何より。続編は時間の問題ですな。)

まぁ何はともあれ前作が面白かったのもあったので、今作も映画館に行ってきました。
まぁ、続編でトーンダウンする可能性もあるけど、まぁそれでも怪獣バトルを楽しめるとは思うので。w



私的には正直な所、前作の方が好きかな。

でも、今回も迫力満点で、楽しかったよ!!!


お話は前作同様、地底世界冒険して色々あって、壮絶な怪獣バトル勃発!!!!!
うん、前作から全く進歩ねぇけど、正直そこは別にいい(いいのかよw)。
こういう映画は大迫力の怪獣バトルを楽しめばいいんだから。

とは言え、今回は前作に比べると敵側の風格不足だったりゴジラの出番少なかったりする等、やはりトーンダウンした感は否めない。


今回はコングと人間チーム側が別行動し、人間側は人間側で、コング側はコング側でドラマを展開するんだけど、正直その所為で人間側と怪獣側の話がぶつ切りになってたような気がする。
コング側はしっかり怪獣と戦って、子供怪獣と一緒に冒険してくれるし、人間側も救難信号の謎やらをしっかり解いてくれるけど、前作と違って両社がクライマックス直前辺りでしか交わらないのはちょっと寂しい気もする。

また、今回の敵怪獣は久々に全員新規の怪獣で、クライマックスではボス級怪獣2体とゴジ×コンコンビが大激突するのだが、過去作の有名な怪獣に比べるとそこまで強そうに見えないのが残念。
(前作にあった有名怪獣登場サプライズも今回はありませんでした。)
今作では大ボスポジションなスカーキングだが、初対面でコングの入れ歯を馬鹿にして大笑いするという三下ムーブをぶっかまし、その後も道具で冷凍怪獣を操って戦わせたりと、前の二作の有名どころなラスボス(キ○グギ○ラや○カゴ○ラ)と比べると大物感や強者感が余り感じられない。
一応コングをタイマンで圧倒するので強いっちゃあ強いんだろうけど…。
(倒され方もある意味自業自得。よっぽど酷い扱いされてたんだなアイツ…。)

後、ゴジラも敵怪獣と闘ったり町壊したりして大暴れするんだけど、今作はどっちかと言うとコングの方に尺を多く使っている気がする。
クライマックスでやはりゴジラとコングは共闘するけど、今回は前作と違ってコングのダブルアサルトは他の怪獣とやったりするので、最終的にゴジラが置き去りにされてる感は否めなかった。
無論、コングとのバトルシーンは展開されるし、ラストバトルも盛り上がるのだが…。


って事で、敵の強さやサプライズ要素の減少、ゴジラの出番に関してやらでそこら辺がマイナスになってしまい、私的には前作よりはテンションは上がらなかったというのが正直な所。


しかし、それでも怪獣同士の大バトルは今回も大迫力だし、怪獣側の大バトルも盛りだくさんで、終始飽きずノーストレスでニッコニコで楽しめました。
やっぱりこういうド派手な大作映画は大画面で見るに限るぜ!

今作は序盤からコングとゴジラそれぞれのバトルを描き、その後も頻繁に怪獣相手に戦いっぱなし。
オリジナルの怪獣がかなり多く登場するのだが、多く出てくる分、ゴジラやコングと戦い場面が増え、怪獣ファイトが増えるのは嬉しい。
ゴジラは平常運航で相変わらず戦闘ドローンをなぎ倒しまくったり、街を壊しまくって大暴れしまくってるし、コングもやはり地底世界の怪獣達と弱肉強食の大バトルを展開してくれる。
(因みに敵怪獣の爆散や胴体真っ二つが数多く展開され、ゴジラもコングも返り血を浴びまくるのはスプラッター畑のウィンガードさんだけあるね。w)
そしてクライマックスではゴジラとコングが共闘し、何でもアリの大暴れ大怪獣プロレスを展開!!!
CGやVFXは高クオリティで破壊描写も満載でシチュエーションも面白く、終始大迫力の映像を楽しめました。


また、今回は怪獣同士の意思疎通パートがあるのだが、そこら辺がちゃんと面白く作られてるのも良い。
正直人間ドラマよりは怪獣パートが見たいので「どうせならいっそドラマも怪獣メインにしたれ!」な方向に突き進むのは素晴らしい。w
子供怪獣とコングの珍道中も何か良い感じでほっこり。
(まぁ一番ほっこりするのは猫みたいに丸まって眠るゴジラだが。w)



ぶっちゃけ今回も前作同様に頭カラッポで脳筋な内容だし、綺麗に纏まっているドラマを求めたら確実に大爆死不可避だろう。
しかしまぁ、やっぱり巨大怪獣の大暴れや大激突、大破壊に大パニックは今回でも存分に摂取できたので、前作よりは落ちるけど面白い大作映画でした。

大迫力の怪獣プロレスが見たい人は是非劇場へ!!!
真面目でシリアスな映画が見たいなら…まぁ「ゴジラ‐1.0」でも見たらよろしいかと。w
(あっちも話に賛否両論あるみたいだけど少なくとも本作よりは偏差値の高い物語を作ってるとは思うよ。w)

それにしても、明るくて豪快な怪獣プロレスの「ゴジラ×コング」、シリアスでリアルな怪獣映画の「ゴジラ‐1.0」と、同じゴジラ映画でもしっかり陰と陽に分かれてるのは凄いですな。
真面目な反戦ドラマも豪快なプロレスも楽しめる。流石怪獣王だけあって懐が広いですね!!!
…だから「FINAL WARS」で格闘アクション出しても文句言うなよ!!!お前ら文句はスコアドさん並の回し蹴りが出来るようになってから言え!!!(最後の最後で過去の古傷が開いて脱線し過ぎた文章)