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正欲のyuuのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.2
説教じみたセリフとか気になる点はありましたが、今の世の中に刺さるような映画でした。

簡単な内容は、横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。広島のショッピングモールで契約社員として働きながら実家で代わり映えのない日々を過ごす桐生夏月は、中学の時に転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。大学のダンスサークルに所属する諸橋大也は準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる。学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画した神戸八重子は、大也のダンスサークルに出演を依頼する。。。というような内容でした。

去年公開していて気になっていたものの観れずにいた今作。早くも配信されていたので観ることに。

今の世の中に凄い刺さるし、普通ではない人生きづらい人が存在していてこういったことを感じているということ。観ていて辛いなと思いました。ただ劇中に描かれている人から共感は出来なかったです。

稲垣吾郎さんの演技は置いておいて、稲垣さんが今回は対の部分にあたる人物でした。個人的には稲垣さんの存在は大きかったと思います。ただあの存在が悪者になってしまう空気感や流れがとても嫌でした。

水が好きで捕まってしまった人たちの供述を聞いて、何を言っているんだと素で言っているかのような言い方すごく刺さりました。なんだか分かりませんが、今作の中で1番グサっときました。

正直、観ていてずっと嫌悪感を抱きながら観ていました。普通であること、生きることがおかしいと言われているような気がしました。マイノリティも受け入れろと言わんばかりのセリフや表現がキツかったです。
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