これは初期衝動の話。
本編前の「ワンス・アポン・ア・スタジオ」の時点で泣く。
「星に願いを」が流れて胸がいっぱいになる。
優しくて、穏やかで、包み込んでくれる感じ。
人生に疲れた中年男性には、その優しさがホントにグッとくる。
Disney+ですでに観たことあったのに、また泣いた。
敏感な人には以下うっすらとネタバレが含まれますのでご注意。
本編は王道。
タイトル通り、人の願いがテーマ。
自分の願いは自分で叶えるもの。
いや自分で叶えなさいっていう意味ではなく、
自分のこころから湧き上がる「自分の手で叶えたい!」っていう気持ちが大事だなっていうメッセージかな。
一人で頑張れっていう意味ではなく、
願いを叶えるためには周りに支えてくれる人もいるよ。頼って良いんだよっていう優しさ。
願いの大小なんて関係ない。ささやかであろうが、大きすぎる願いだろうが、
その願いを叶えたい初期衝動っていうのを、見ていて改めて気付かされた。
逆に怖いのは、国の文化だから、王の命令だからっていうので、
盲目的に大事なものを差し出してしまうっていう権力の怖さ。
周りもやってるし、そういうもんだからっていうので、
願いを忘れてしまうことを知っておきながら、差し出してしまう怖さ。
作中ではそれが「願い」だけど、
現実ではこれって「税金」だったりするよなーっていう。
小さいコミュニティなら「村の暗黙ルール」とかもそうかも。
ある程度の協調性も大事だけど、
アーシャのように、おかしいと思ったらそれに立ち向かうっていう勇気も大事。
そんな勇気を持てるように、強い心を持った人間になりたい。
