映像表現は、当時のフランスの感じが知れてよかった。
絵画にもあるように貴族はかつら被ってるし、
建物は豪華だし。
そんなに出てこなかったけど貧困層はボロ布みたいな服。
いつの時代も一般人って大変だなと。
戦争中は、どこまで実写でどこからCGなのかわかんないけど、
結構リアルというか、壮大だった。
正直ストーリー的には、世界史を高校の時に選択しなかったから、歴史的背景がピンとこなかった。
もちろんフランス革命とか超有名なのはなんとなく知ってるけど。
フランスがどの国と戦争してたのかとか、
その時の政治がどうだったのかっていうのがフワッとしてるから、ちょっとよく分からなかった。
でもだからこそこの歳になって興味が湧いた。
大人のための世界史みたいな本読んでみたい。
ナポレオンのイメージがちょっと変わったかも。
フランスの英雄っていうイメージだったけど、
やっぱ所詮は戦争・武力で解決しようとした人でしかない。
※以降は人によってはネタバレに感じるかも知れないのでご注意
あの人海戦術の真っ向勝負みたいなの、ほんとに意味がわからない。
銃剣をただ構えて横一列に並んでまっすぐ進むやつ。
防御すらせず、ただ突っ込んでいくやつ。
人をコマとしてしか見てないっていうのがホントにわかる。
あんなの絶対死ぬじゃん。真正面から撃ち合ったらそりゃ死ぬじゃん。
生き残るほうが奇跡。
死者を最小限に留める戦い方では絶対無い。
そりゃ最後に「どの戦いでは何人死んだ」って一覧表示するよね。
どれだか忘れたけど、数万人（one day）って書いてあったのも衝撃的だった。
2020年代の今でも戦争はなくならないし、
なんで戦争を仕掛けてる張本人は安全な場所で見てるのかがわからない。
軍隊に入る人の気持ちもわからない。
暴力でしか解決できないなんて、知能の低さの証明じゃん。
まぁそれが人類なんだったらしょうがないけど。
戦争以外の部分は、ナポレオンはジョセフィーヌが好きだったんだねー（棒読み）って感じ。
その時代の恋愛観なのか、それとも貴族階級だからなのかわからないけど、
恋愛としての面白さはあんまりだったな。ふーんそうなんだぐらい。
けっこうナポレオンがねちっこいし。
っていうかすぐバレるんだ、しかも新聞にも載るんだってのはしんどい。
プライバシーゼロ。
観終わったあとは、長かったーって感じ。
氷の平原での戦いなCMでも流れてたからすごく楽しみだった。
でもそれ以外は雰囲気暗いし、まぁ戦争ものって感じだし、
楽しいって感じではなかったかな。だから疲れた。
エンタメを求めてはいないけど、結果教養のために観たって感じだったなー。
