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西部戦線異状なしのmikiのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

しんどすぎる2時間だった…1917より辛かった、、、

顔認識できるレベルの登場人物がどんどん酷い死に方していくから、すごい壮大な作戦なのかなって思ったら最後字幕で、前線はほぼ動かず僅か数百メートルの土地を争って300万人が亡くなったって出てきてすごい虚無感だった。
別に成果があれば犠牲者が出てもいいとかそういうことではないけど、あまりにも碌でもないことに人の命が失われすぎてて引いてしまった。
前線で気狂いそうになりながら戦っている兵士と、あったかそうな高級な部屋で美味しいものをたらふく食べてる上層部との対比がエグかった。
まじで停戦するってわかってるのに最後突撃させたバカ将軍やばすぎん?
15分で何ができんねんって話よ…
頭がおかしいトップがいると組織がとんでもない方向に行くいい例だった。
戦死者の軍服とか靴を洗って再利用したのを嬉しそうに受け取る若者とか、最初は目が輝いてたのにどんどん顔が死んでいくところとか、命とかそういうこと以前に失うものが多すぎると思った。

本当に数字でしか人の死を捉えていない偉い人たちと、戦場ではあったけど一人一人の人生の一コマとの対比が辛かった。
でも考えてみると侵略したり略奪したり、やってることは今のロシアと変わらないんだよな、、
この時代と今じゃ手に入れられる情報量が違いすぎるから、ロシア兵の略奪とかも全部ネットに上がってたりするけど、まじでどういう気持ちでやってるんだろう。
映画だとまじで飢えすぎてて略奪、みたいな描き方されてたけど、実際そんな綺麗な理由ばかりでもないと思う。

総じて戦争NG、でも野心を燃やす敵国にはどう対処したいいの?、っていう命題に戻ってきた、、、

2023年6本目
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