スティーブンスピルバーグが映画の仕事に就くまでを
描いた自叙伝作品。生い立ち、家族、青春、
そして映画どの出会い…ほろ苦くて多感な作品。
映画の虜になる過程が丁寧に描かれています。
小さいころに観た映画どの衝撃的な出会い。
母親の存在。この母なしにスピルバーグなし。
発想がおもしろくて不思議な人。芸術肌。
母親が軸になっている。愛情深く人間的に魅力的。
あの押し入れで映像を映し出すシーン。
そこは一人だけのシアターで小さいんだけど、
彼は無限の可能性、世界を感じたんだろうと、
胸が高まる。カメラを回して色んなイタズラ。
ワクワクが止まりません。
ただ映画に夢を見出すだけでなく、時に厳しい
現実も。変えようのない、受け止められない現実を
刻銘に記録してしまうこと。ある一面しか
伝えられないこと。映画の限界や負の側面を
目の当たりに…。葛藤があります。
映画が好きな自分としては、監督さんの
バックグラウンドを知れて、すごく満足。
自分をワクワクする映画の世界に連れて行って
くれる人がどんな人生を歩んできたか…知りたい!
この作品の最大のよさは、登場人物がどの人も
魅力的。人間味があっていい。おもしろい。
映画が好きな人は必見だと思います。
バビロンに続き、映画ファンのたまらん!という
ツボを押されるシーンがたくさんあります。