akihiko810

フェイブルマンズのakihiko810のレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.7
「いいかよく覚えておけ。地平線を一番下に置けば面白い絵になる。
地平線を一番上に置けば面白い絵になる。
地平線を真ん中に置けば、くそ詰まらん絵になる。」

スピルバーグ監督の自伝的作品。

映画に魅了された少年サミーは、映画監督になる夢を抱くようになる。そして彼は、自身の夢を本気に捉えていない両親との間で葛藤しながらも、さまざまな出会いを通して成長していく。

世界の映画界をけん引した大御所の自伝的作品。
ユダヤ系なのでいじめられている、ひ弱なオタク少年の物語。
スピルバーグにしては、というかやはり自分のことだからか、語りたいことが多いのか、それほどの娯楽大作っぽさがなかった。
映画作品としてはまあ普通であった、というのが本音の感想。

ところで、サミーの憧れのジョン・フォード監督役、デビッド・リンチなのか。最後の最後に全部持って行ったなぁ。この映画は、この最後のシーンのためにあるといっても過言ではないと思う。
すべての「夢を抱くオタク青年」は観るべきだろう。
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