「人生は僕が決める！」
『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編
ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した⾼校⽣マイルス。共に戦ったグウェンと再会した彼は、様々なバースから選び抜かれたスパイダーマンたちが集う、マルチバースの中⼼へと辿り着く。そこでマイルスが⽬にした未来。それは、愛する⼈と世界を同時には救えないという、かつてのスパイダーマンたちが受け⼊れてきた＜哀しき定め＞だった。それでも両⽅を守り抜くと固く誓ったマイルスだが、その⼤きな決断が、やがてマルチバース全体を揺るがす最⼤の危機を引き起こす…。
前作『スパイダーマン:スパイダーバース』は、突き抜けた映像表現で観客の度肝を抜いた傑作だったが、「脚本面の弱さ」も目立つ作品だった。
続編となる本作は、映像表現面のパワーアップで、また観客を歓喜させると同時に、脚本面でも、展開の大風呂敷を広げると同時に、「他者とわかりあうことはできるのか」「運命を変える決断を人はどうするのか」という大胆でド直球なテーマをぶち込んできて、「これは大傑作！！」と手放しで褒めたい傑作になった。
本作はさらに続編で完結するらしいので、本作のみで評価することは避けたいが、とにかく「これを観ておののけ」と言いたい作品である。やはりアメリカの最先端コンテンツは凄い
