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aftersun/アフターサンのピポサルのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.2
30歳なんてまだまだ若くて精神的に未熟な部分もある。帰る場所なんてなく常に漂い続け、自分の40歳なんて想像もできないと世代の近そうなインストラクターに話すカラム。どこか遠くへ消えてしまいたいという儚さをもちながらもソフィの良き父、良き友であろうとする。観終わったあとにあれこれ思い出していると急に泣けてくる。
印象的なのは心許ないベランダの柵に立って両腕を広げるカラムと、ソフィが帰路に立つシーンのカラムが立ち尽くす無機質な空間。実はめちゃくちゃ精緻な映画づくりがされていて驚いた。
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