お父さんの穏やかな優しさと、自分の中の心や声と戦う葛藤のようなものと…
現実はドラマチックで分かりやすい出来事ばかりではなく、静かに起きて、1日1日が過ぎ去って行くのだと、
そう教えてくれているような気がした。
美しく暖かいお父さんの姿をいつまでも見ていたいと、そう思わせてくれる、とても良い映画だった。
また、誰かをカメラにおさめるという行為が、「愛情」の証なのだと改めて気付かされた。レンズを通して相手を見る眼差し、撮影した映像を見返す眼差し、それは愛情を寄せる相手にのみ現れるものなのだと、父と娘がお互いに撮り合う行為から強く感じた。
見終わった後から、どんどん感情が湧き上がってきて涙が溢れて、今まで見てきた作品とは違う新しい感情体験をくれる、素敵で力強い作品だなと感動した。
この作品と出会えてよかった。
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以下考察
度々、夢？のシーンに出てくる踊り狂う父が着ているシャツと娘をイギリスに送った時空港で着ていたシャツが同じで、旅の最後の思い出も一緒に踊ったこと、おそらくそこで記憶の更新が止まっているのではないかと。。。
