Yoshiyuki

プロミシング・ヤング・ウーマンのYoshiyukiのレビュー・感想・評価

4.7
どいつもこいつも、腐ってる。
「自分は悪くない」「仕方なかった」
そんなクズたちを次々に成敗していくキャシーが本当にスカッとした。

「ずっと後悔してろ!」
「思い知ったか!?」
とこちらまで熱くなってくるハラハラドキドキの展開。

でもスカッとしながらも、やはり悔しい。
優秀だった彼女がどうしてこうなったのか。
以前の彼女はどこへ行ってしまったのか。
誰か止めてあげられる人がいたら…。
やるせなさ、もどかしさを後味に残してくれるところも構成として良くできているなと感じた。

細かいところでは、キャシーの計画がしっかり後のことまで考えて計算されている点と元医大生という賢いキャラクターがしっかり一貫しているところや、車のキーを隠したり、靴下で歩くシーンなど、そう言った点で意外と現実味があり、無理がないところが好きだった。

日本でもどこの国でも共通の問題だと思うが、北米圏では本当に多い問題だそう。自分と同じ時期にカナダに留学していた友人も寮で他の生徒が危ない目に遭遇したというエピソードを教えてもらったことがある。

「ガキだった」「みんな酔ってた」「パーティーだった」そうした理由を言い訳に使おうとするマインドが、この問題に対する意識の危うさを十二分に示していると感じた。

エンタメとしても、社会問題を考える真面目な側面でもとても良かった!
Yoshiyuki

Yoshiyuki