ギヴは確かに金をだまし取っているが、寄付を受けているように見えてしまった。お金が足りない姉弟に自分の金を加えて売った店員が印象的だった。やっぱり手を差し伸べてもらう方法を母が知らないことと、そもそも助けてもらう方法を間違った行き当たりばったりの父の責任か。
韓国映画の貧困層を描いたシリーズのような意識で観たが、貧困家族の演技が上手かった。最後は解釈の広がりはなく、しっかりと結末を示しているように思う。母と子供達にとってはハッピーエンド……となってしまうか。子供と中古家具店夫妻が号泣するシーンをあのタイミングでいたのは、むしろもし初めからこの夫妻の子供だったら……なんて考えるための仕掛けのような気もした。何か家族愛というより親ガチャの話に思えてしまった。
父親に対する同情は……無いなぁ。
母親は最後に良い決断をした。
