本当に良作です。
カティマリーのキャラクターが良い。広告に騙されながらも施設での仕事を続ける。施設のおばちゃんに、｢施設での仕事を選ぶのはとても勇気がいることだ｣と言っていたが、自分もそうだろう。普通なら逃げ出すところだが、施設の環境に適応していく。これは勿論彼女の生い立ちも大きいわけで……。
番組出演という布石が序盤であったので、｢まさか番組に出ないでくれよ。｣と思っていたら、しっかり勝ち上がって舞台を整えてバトンタッチ。この後は本人の夢を叶えてほしいが、そもそもこの場所に戻ることも一つの道なのかなぁ。
移民少年達との畑仕事や特訓場面がほっこりした。
それにしても、簡単に学ぶことが与えられないからこその学びへの飢え。火事になったときに子供達が教科書を持って逃げるというどこかの国の話を聞いたが、何か通じる部分がある。
施設の普通の食事がどうなったのかをもっと観たかったが、そもそも主役でありながらも最終的に一歩引く姿を考えるとそういう話ではないのだろう。
移民の問題についても考えさせられたが、外食をするときの意識も変わりそうだな。
