こっふん

猿の惑星/キングダムのこっふんのネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年 124本目

・前2シリーズのいいとこ取り。これは期待できそう。
・人類が猿の支配から解放され、地球の覇権に挑戦するのは、今までなかった構図。旧5部作であった、地下人類と猿との戦いがスケールアップしたような感じかな。旧作ではかなり雑に描かれていて残念だった記憶があるので、再び焦点が当たって嬉しい限り。
・一筋縄ではいかない思惑のぶつかり合い。プロキシマス・シーザー、ノア、メイ、トレヴァサン、それぞれが異なる理想を掲げており、混沌としている。シーザーの定めた掟はもはや破綻しており、猿が猿を殺し、人が人を殺す無秩序状態。
・前3部作でのシーザーの活躍が、まるで神話のように扱われている。その神を名乗るプロキシマス・シーザー。猿の惑星という作品は、本当に壮大な歴史を描いたシリーズだと改めて感動。
・ノアはシーザーの教えに疑問を持つ。シーザーの定めた掟が揺らぎ、ここから新たな歴史が始まる予感がして興奮する。
・旧5部作にあった強烈なメッセージ性が復活、それに新3部作のCG技術とシーザーの歴史が合わさった感じ。面白くないわけがない。前2シリーズへのリスペクトが込もった作品だと感じた。
・やっぱり猿の惑星シリーズには、人類は愚かな生き物だと思わされる。人類の遺産は人類のもの、絶対猿には渡さない。渡すぐらいならすべてを破壊する。結局人類は地球を我が物としたい、強烈な支配欲を持った強欲な生き物。
・自分もノアのように、共存を目指したいとは思う。ただ、再び猿に支配される可能性を考えると、結局自分は人類側、メイと同じく、人類の地球を取り戻したいと思ってしまうな。
・王が倒され、シーザーの掟が破綻し、カオスと化した地球。その覇権を握るのは人類か、猿か、それとも共存できるのかという下地的な作品という印象。次回作が待ち遠しい。
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