この映画はエレナ・アナヤさん主演のサスペンススリラー映画。
舞台はスペイン。とある夫婦は夜街灯の無い暗い道路を走行中白線を歩いている金髪の少女を発見。二人は車を止めすぐに少女を保護。
少女は心身ともに重い状態であった。腎臓の機能が良くない、失言症の疑いがあり話してもくれない。おまけに身分証がないため一体どこの子で誰なのか全く分からない状態であった。
少女は白いチョークで枠を囲い、その中にいると落ち着いているがその枠から出そうとするととても暴れる。何故そのような行動を取るのか主人公並びに関係者共々分からなかった。
病院を退院できる状態になった少女は、夫婦の自宅で共に生活することに。不明な点が多い少女のことを理解しようと模索する夫婦や隣人たち。その中で少女を巡った事件が多々起こるようになる。
身元など不明な点が多い少女とその少女を引き取った夫婦に巻き起こる悲劇の数々を描いたお話。
いやーまんまと引っかかりました。ミスリードや伏線をしっかりと描き、ちゃんと回収するのでとてもすっきりします。
少女が何者でどこから来たのか、そして親は?不明な点が多い中、主人公がとても奮闘します。前半は少し物足りない感がありましたが、中盤から後半にかけてとても面白い展開で見ものです。
主人公が止めようと思っても止められない不妊治療や子供が産まれない事実から少女に対し人より執着心を持ってしまう。とても分かる。私が本人だったら我が子でなくても我が子同然のように見てしまうと思います。
しかしガラスが喉の中に入りそれをピンセットで取るシーンとか、主人公が負傷するシーン、とても痛々しい。もう見てるだけで痛い痛いって思っちゃいます。
少女がチョークで描いた枠の中から外に出ようと勇気を踏み出すシーンがありますがこの作品の一番の見どころなのではないでしょうか。今まで枠の中でしか生活できなかった少女が一歩踏み出す。感動ものでした。
映画のラスト、主人公と少女がテレビ電話してるシーン、とてもほっこり。少女の笑顔、とても可愛かったなぁ。主人公のお腹も膨らんでいたので、とても安心しました。
総じて見応えのある作品だと思います!