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彼女はなぜ、猿を逃したか?のhonobonのレビュー・感想・評価

3.7
東京フィルメックスにて。

サバンナで埃を上げるような、会話劇(…どんなんやねん)

高橋泉というと、いたる作品で脚本家としてクレジットされどの作品もダークな雰囲気を持ちながら味わいのある作品が多い印象。
群青いろとしては、はじめまして。

猿を逃した女子高生の心情を聞き出そうとする優子の不気味さが徐々にシンクロしだすゾワッとする感覚。
途中から廣末さんが猿にしか見えなくなって「あぁ、こういうことか!」と思っても、そうではなく。むしろ、爽やかな気分でエンドロールがやって来た。

人間の狂気を描く事はあくまでも他人(客観性)に対して。捻じ曲げられて伝わった真相はそういうのもではない。人それぞれの記憶も、そういう振り返りも伴っているのかなと考えてしまう。

プリンを手に乗せて歩くことは常に思っている話は壮大に笑った。
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