事故で両親をなくしたケイディを
引き取ったジェマだったが
傷心の姪に向き合うどころか
絵本の読み聞かせをせがむケイディに
『児童書はないのよ』と言って
スマホのアプリで代用したり
自身も姉を失ったばかり
であるにもかかわらず
然程悲しんでいる様子もなく
仕事の事で頭がいっぱい
大学時代に作ったロボット『ブルース』を見つけたケイディに
『こんなロボットがあれば他には何も要らない』
とせがまれると
ここぞとばかりに
AI人形ミーガンを完成させ
ケイディのお世話を
ミーガンに丸投げしてしまう
気の合う親友であり
優しい母親がわりであり
勉強も教えてくれる
そんな万能ミーガンに
すっかり依存してしまったケイディ
ミーガンと引き離され
さながら中毒患者の様に
荒れ狂うケイディの姿には
今後私達が
人工知能とどう付き合っていくべきなのか考えさせられるし
それ以前に親や保護者が
子どもに対して
真摯に向き合うことをせず
他人任せや機械任せにすることの
問題提起の様に感じられました
また、ミーガンが
ケイディに危害を与えるものを
悉く排除する様は
親が子どもを想うあまり
常に先回りして
手出し口出しすることと同様に
子どもの成長の機会を奪うことになり
必ずしも子どもの為にはならない
まさに毒親のそれであるし
ミーガンの暴走は
止まるところを知らず
情け容赦なく恐ろしい🥶
（倫理観や道徳観は
一切学習しないミーガン😳）
終盤
まるでチャッキーと化した
ミーガンに対して
依存を越えて
中毒症とも思われる程に
心酔していたケイディが
突然何の躊躇もなく
反撃に転じたことが
何だか都合よすぎて
少し残念
もう少しジェマとの絆が深まるエピソードがあったり
もしくはミーガンに攻撃するまでの葛藤が描かれるとかがあればよかったかも…
