はなこたちゃん

雪山の絆のはなこたちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

寒中お見舞い申し上げます
今年も宜しくお願いします🙇‍♀️

1972年。1972年に起きたウルグアイ空軍機の墜落事故。
チリに向かうラグビー選手団45名が搭乗したウルグアイ空軍の571便が、アンデス山脈の氷河に墜落する。
多くが命を落とす中で九死に一生を得た29名は、雪に覆われたアンデス山脈の過酷な環境で生き残ろうと団結する。
救助を待つものの食料がなく、
状況が厳しさを増す中、彼らは生き延びるために『あること』を決意する。
(シネマトゥデイ引用)

『あること』🟰遺体を食したこと
がセンセーショナルに
取り上げられるも
もはやこの状況で
それを非難することなど
出来るわけもなく
寧ろ尊い仲間の血肉によって
生かされたことは
『生きて帰らなければ』
という強い希望になった様に感じた…


この凄惨な飛行機事故で
生存者がいたことも
凄いことだけれど

過酷過ぎる状況で
負傷、衰弱、飢えにより
次々と仲間を失う恐怖に耐え

誰一人として
和を乱す者はおらず
誰もが労わり合い
知恵を振り絞り
72日後に救助されるまで
希望を持ち続け
生還された人々に驚愕し感動を覚えた


捻くれ者の私は常日頃
スポーツの試合などで聞く
『勇気や感動を届けたい』
と言った言葉に違和感を感じる
もちろんスポーツ観戦などで
感動することはたくさんある

けれど
人が感動(心を動かされる)するのは
本作の生存者が成し得た様な
私達が想像し得るものを
はるかに超越したものに触れた時に
激しく心を揺さぶられるのだと思う
そしてそれは
誰かを感動させようとした結果ではなく

愛する人にもう一度会う為
仲間の死を無駄にしない為
ただひたすらに
生きようとしたことが
尊く美しい
だから感動するのだと思います

生還した彼らを
多くの人達がヒーローとして讃え
そのことに戸惑う姿が
それを物語っていました

この信じられない生還を成し遂げた『絆』
本当に感銘を受けました