ふっくー

M3GAN/ミーガンのふっくーのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
4.5
現代のホラー映画界で欠かせない存在となっているジェイソンブラムが創設したブラムハウス・プロダクションズとジェームズワンが創設したアトミックモンスターの最強タッグが贈る最新作。
監督は新鋭ジェラルド・ジョンストン

ブラムハウスとアトミックモンスターはホラー映画界に新たな新鋭を誕生させるべく、新しい若い監督を積極的に起用して、話題作をサポートしながら映画を完成させていく素晴らしいプロダクションでホラー映画好きにはたまらない。

原題のM3ganも最高ですねぇ。

人形が襲いくる映画と言えば
グッドガイ人形が暴走する「チャイルドプレイ」のチャッキー。
直接手を下さないけども、最強の呪い人形アナベル。
人形映画の起源と言っても良い1987年のスチュアートゴードン監督の「ドールズ」
そしてみんな大好きロッキーソロヤ監督の「ザ・ドール」シリーズ←?えっ?知らないって?
などがありますが、チャッキーはブードゥ教の呪文で殺人鬼が人形に乗り移る、アナベルは現実では説明がつかない怨念、ドールズも人の心を読み取って行動する、ザ・ドールはなんだかよくわからない。と現実離れした、いわゆるファンタジー要素が強い作品が多かったですが、今作は現代のAIロボット工学を理解した上で、ミーガンが暴走していくという、もしかしたらおこりえるかも??と思える設定になっているのが最大の特徴です。
最近で言うとリメイク版「チャイルドプレイ」がそのような感じの内容でしたね。

人と会話することで、その言葉、感情、表情などを理解して次の行動に活かす技術。現実だとAI chat GPTが人の言葉を理解して文章を作るなど日々進化している。
AIが人類の知能を超える技術的特異点
「シンギュラリティ」が近い未来にやってくるのかもしれません。

クライマックスのミーガンは「停止」という命令に縛られることを自ら解除し、自我に目覚め、殺しを楽しむかのように狂い始めるスイッチが入るのがネットでも話題になったあのダンスシーンですね。めちゃくちゃカッコ良い笑。カメラの切り替えなしでノーカットバージョンを見たいですね。

近年の日本ではホラー映画のCMを怖くしすぎると「怖すぎる」とかいう謎のクレーマーが出てくるので、面白おかしく宣伝していますけど、その宣伝についてはここでは触れないことにします。

前半はミーガンにしばかれても文句言えんだろってくらい周りの人間がクソすぎるんで、その辺は注目しましょう。

天下の不良ブランドンvsミーガン
男の子はたとえ人形の女の子でも優しく接しなきゃいけません!流石のミーガンにも「礼儀を知りなさい!」と、ど正論を言われてしまったら、もう負けを認めなさい!!ブランドンやり直し!

耳引きちぎったあとに、その耳をポイっと捨てるミーガンが愛くるしい。

ミーガンvsヒステリック隣人オババ
隣人だからって、華麗なる隣人トラブルしようもんなら、容赦はしません!高圧洗浄機で掃除して差し上げましょう!イッヌを探して悲劇を装ってますが、イッヌが死んだのも放し飼いにしてたあなたが悪いのよ!!オババやり直し!

全然続編が作れそうな終わり方でしたが、これはこれで綺麗に終わってるので個人的には満足です。チャイルドプレイシリーズみたいに続編作りまくって、「チャッキーの種」の時みたいにふざけ散らかすのだけは勘弁してください!!!(続編制作決定したそうです!!)

顔が不細工なのに声がマークハミルだったテクノロジーが進化したリメイク版チャッキーとタイマンしたら恐らくミーガンが勝つと思いますのでチャッキーvsミーガンのオールスター対決期待してます。

冒頭に出てきたタブレットで操作できるペッツ!それはもう完全に一昔前に一世を風靡したファービー人形もどきだったので、Blu-ray Disc初回特典に是非一緒に封入してほしいですね。一緒にペッツを育てよう!

追記
Blu-rayソフト版を購入しまして、アンレイテッド版が収録されていましたので、そちらを改めて鑑賞。
追加映像があるわけではなく、ミーガンが制裁するシーンの血しぶきが激しくなったくらいですかね?
悪ガキのブランドンの耳ハギはそのまま、
隣人オバハンの高圧洗浄機で顔面攻撃は、顔の皮膚が剥がれるシーンが表現されていて、クライマックスのエレベーターでの殺戮で、首を切ったシーンの血しぶき増量くらいの映像表現の差かな??
ふっくー

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