アル中の終わってるオバサンが人生を立て直そうとするありがちと言えばありがちな映画です。で、実際映画もありがちな感じだったかな... 物議を醸したアカデミー賞のキャンペーンはさておき、結構評価が高い作品なのですが、個人的にはこのまとめ方は白けたなぁと思いました。
社会の底辺に落ちてしまった人が、なぜ自堕落な生活をしてますます抜け出せなくなっていくかが、周囲との関係性を軸にとても誠実に描かれていたと思います。(途中までは... この点はネタバレになるのでコメント欄で。)
"社会の底辺"を直視して描く人といえば、本作のモーテル設定も手伝って連想される「フロリダ・プロジェクト」のショーン・ベイカーで、好き嫌いが割れる監督だけれど、本作を観てやっぱり自分はショーン・ベイカー監督派だなと気づいた次第。もちろん、本作の映画作りのほうが好きな方もたくさんいると思います😊
ショーン・ベイカー監督の作品たちと比べると、オモロくないというか、エンタメ性に欠けるのと、町の人たちの態度に象徴されるようになんか全体に陰湿な雰囲気が目立ちました。もちろん、町の人が彼女のことをよく思っていないのはよくわかるけど、その態度の表し方とかがジメジメいやぁ～な感じなんよね...
まあでも田舎ってこんなもんなのかなぁ、ちゃんと現実をリアルに描いているってことかなぁと納得しようとしていたところに、ラストの展開が... あとは、コメント欄で(本作が好きだった方は読まずにでお願いします🙏)。
観てみてよかったぁと思われる方もたくさんいると思うけれど、そうはいっても映画館でなくてはならない要素は特になかったので、予告編で自分の好きな感じだと確信がない方は、配信待ちでよいのではないでしょうか📺
