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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキーのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

2.0
ジョン・シナ×ザック・エフロン主演で監督は「メリーに首ったけ」「グリーンブック」のピーター・ファレリーのAmazon Prime新作です。第二のグリーンブックとして力を入れた「史上最高のカンパイ!」が不評だったため、おバカコメディへ原点回帰での復活を狙ったと思われますが... 笑いにストーリー、とにかくあらゆる面で想定を下回るスケールの小ささに中身がないのにダラダラと続く長さで、残念な作品でありました。

仲良し3人組、雇われ親友、会社の社長を演じたメイン5名の俳優さんたち(ザック・エフロン、ジョン・シナ、アンドリュー・サンティーノ、ジャーメイン・ファウラー、ウィリアム・H・メイシー)の演技は、とりあえず与えられた脚本でできる限りの最善を尽くそうとした誠実さが伝わってきて、好感度が高かった😊

でも、与えられてるのがジョン・シナに小笑いが時々、ザック・エフロンは真面目腐った役で、他も冴えないジョークを1つ2つ与えられるだけ、彼らの能力・良さが全く活かされておらず、本当に見ていてお気の毒になってくる。爆笑を畳み掛けるというにはほど遠く、お下劣要素についても一体監督は何かに怯えているんだろうかと思ってしまうほど遠慮がちで「え?そんだけ...」となるんよ。

詰め込みすぎな映画もどうかと思うけど、これはあまりにも中身がなさすぎる。なのにめちゃくちゃ長い。すべての場面が時間稼ぎのために時計とにらめっこしながら引き伸ばされたように感じます。

設定の時点で、それぞれの人物に訪れる最終的な展開は読める。わかっているからこそ、そこに至る過程をリラックスして楽しめるのがこういう軽いコメディのよいところ。が、本作はあまりに中身スカスカがゆっく~り続くので、なんか退屈しながら終盤の大団円を待ってるという感じ。しかも、終盤の盛り上がりが予想を大きく下回るしょぼい展開で、各キャラクターのお待ちかねかつ予想通りの大団円はエンドロールでちょこっとだけ?いや、そこが観客が「あぁ観ていてよかったぁ」とほっこり幸せな気分に浸るところでしょ...

どの俳優さんもファンが多いと思いますが、推しの俳優さんを見るという目的があったとしても別に見なくていいと言い切れる作品でありました。
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