みちろう

イヴの総てのみちろうのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.3
ブロードウェイのファンで舞台に憧れを抱くイヴ。不幸な過去を持つ彼女を可哀想に思い手を差し伸べて面倒を見る大女優と劇作家だったがそれはイヴがスターダムへと登る計画の始まりに過ぎなかった。

演劇業界の裏側と人間関係をドラマチックに映し出し、周囲の人々を巧みに利用してじわじわと芸能人としての地位を築いていく欲深きイヴのサクセスストーリーが生々しく描かれる。

ストーリーも良いけど、2人の女優が抜群に演技の実力を発揮してた。表向きは真面目で可愛い女性を演じるがドス黒い本性を秘めたイヴの二面性と、強烈な存在感を放つベティ・デイビス演じるマーゴのヒステリックな表面から垣間見えるさまざまな性格。どちらもキャラクターに息を吹き込んだようなリアルな演技。どうしてオスカーを与えなかったのか謎。

このフィルマークスの作品情報の画像にデカデカと映ってる人物、イヴでもないしマーゴでもない、誰かと思ったらまさかの10分くらいしか出てないちょい役のマリリンモンロー。どゆこと。
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