みちろう

女は女であるのみちろうのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
3.9
初めて観た「勝手にしやがれ」から1年半ぶりに見るゴダール…思い出したこの作風。「勝手にしやがれ」以外は実はマトモなんじゃないかと期待してたけど全然そんなことない。

ゴダール流ミュージカルってあるけどこれは何て言ったらいいのか。音楽は変な所で止まったりするしミュージカルなのに歌わない、テロップや本の題名で会話し始める。ストーリーは相変わらず流れが掴めないし観客のことは考えずもうやりたい放題。の割に意外とつまらないとは言い切れない具合には面白かった。

男女の考え方や揺れる三角関係などの純粋なラブコメぽい要素はなんか見てられるし、そのヘンテコなミュージカルも予想を裏切る演出も斬新で型破りに感じることもできる。

ヘンテコな作風に身を任せてみると明確な答えは出ないもののなんか面白くて言葉や映像がたまに沁みてきちゃう。そんな映画。

ただ集中が続かなくて1時間半の尺なのに3分割して観た。


女と彼氏と男/ツケ払い/一瞬で着替える/キス/ノーと答える/今すぐ子供が欲しい/ずっとハグしてるカップル
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