Ditto

イヴの総てのDittoのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.0
舞台業界に憧れを抱く戦争で夫を失った若き未亡人が、憧れの大女優と仲良くなるチャンスを掴む。その女優の仲間達と段々打ち解けていき、すっかり一員となる。
しかしその成功を妬むようになる大女優、大型新人として売り出したい売れっ子脚本家、業界の動向を左右する力を持つ評論家、そして本人の本当の狙い…など様々な人物の思惑が錯綜する。
この映画の脚本で面白いのは、それぞれの登場人物の役割がストーリーの中で変化していくところだ。例えばファムファタールだと思っていた人物が実は誰かの思惑に翻弄されていただけだったり、味方だと思っていた人物が最終的に利己のために動いていたなどだ。それが鑑賞者側も予想できずに展開される。
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