エミネムの半自伝的映画。
メインで使われているLose YouselfやRap Godぐらいしか曲を知らないが、1人の成功を夢見る男が這い上がる姿を描いた映画としてとても面白かった。半自伝的と書いたようにどこまで事実かは分からないが、ターニングポイントとなる部分はおそらく近いことが起こったのだろうと思う。
ラップの歌詞の内容は基本的に相手をディスり、それがどれだけダメージを与えてそうか観客の盛り上りで判断する。
スタンダップコメディアンがお客さんをいじって、周りがあいつ言われてやんの！と盛り上がるような感覚だ。
その中で、ジミー(エミネム)が相手によく言われるのが、whiteやElvisといったディスりだ。黒人のロックを初めて白人がやった者の比喩としてElvisが使われており、一見それを言われた際に単なるディスりに聞こえるが、裏を返せば、黒人のラップを初めてモノにした白人としてエミネムが次なるElvisだと、結果を知っている我々からすればそう思えた。
