Aria

イヴの総てのAriaのネタバレレビュー・内容・結末

イヴの総て(1950年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

イヴの謙虚さと完璧な気遣いに
すっかり騙されてしまった…

途中からマーゴに嫌われ始めても
「イヴはあんなにマーゴの事慕ってるのに…仲直りしてあげて…」と思ってた。

イヴが少しずつ図々しさを見せても
それがあまりにもさり気なかったし
マーゴの姿を見てやる気が出たんだな
位にしか思ってなかった。

最初のイヴの印象が離れなさすぎて
あくまでカレンみたいに裏では
イヴに肯定的な気持ちでいた。

しかし隣人を使ってロイドを呼び出した時のイヴの悪い顔を見て撃沈。

そして最初の受賞シーンを思い出し
どういう結末になるのか予想しながら見たけれど全くの予想外だった。

最初のシーンの雰囲気から
どこまでもずる賢くのし上がっていったイヴの本当の姿を知るのは、振り回され犠牲となった彼らだけで、彼らは苦虫を噛み潰したような表情で授賞式を見ているのだとばかり思っていた。

しかし、彼らの表情は哀れみや軽蔑の表情だったんだと悟りました。。。

最終的に沢山の悪質な行動が仇となり、アディソンに尻尾を掴まれ、欲しいものを手に入れる事ができなかったイヴ。

授賞式の後、イヴの元に残ったもの、付いてきたものの価値がイヴの総てを物語ってるなと…。

見応えありました。
Aria

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