Baad

ココ・シャネルのBaadのレビュー・感想・評価

ココ・シャネル(2008年製作の映画)
2.0
BS2の番組予告でのシーンがなかなか素敵だったので、録画してみたのですが、画面が平板で取っ付きが悪く、見始めるまでに2-3日かかってしまいました。最初の30分ほどを過ぎると面白くなってなんとか見終わることは出来たのですが、それにしても、テンポがゆっくりすぎる。

テレビの単発ドラマみたいだと思ったら、ミニシリーズが評判が良かったので、日本では映画館に掛けたということを後でwikiでしりました。それならばそういう売り方をしてくれればそのつもりで見るのに、とちょっとがっかかり。

それにしても、映画館でかけるにあたって多少は編集したのでしょうか?見終わってみるとやはり冗長で平板だと言う印象は拭いきれず、2時間20分位はあるのに情報量があまりに少ない。こういう売り方をするなら、ばっさりと30分位はカットしてほしかった。本当に、映画館やレンタルでお金を使わなくてよかったとホッとしました。

キャスティングに関して言えば、シャネル役にシャーリー・マクレーンは少し無理があります。67歳という役柄上の年齢から少なくとも10歳は老けて見える上に太り過ぎです。デザイナーの体型や顔立ちというのは、デザインするドレスに微妙に影響すると思いますので、スリムな50代後半から60代位の女優さんをキャスティングしてほしかったところ。適当な人は一人ならずいるはずです。アメリカでの顧客層に配慮して、ということかもしれませんが、なんだか、少し不真面目な感じがするのは否めません。
(これが映画として企画されたものなら、当然主役は減量するでしょう?大スターでも・・・)

シャネルの生涯についてはあまり知らなかったので、その点では興味深かったのですが、映像を見ても、フランスという感じがしませんでした。

唯一の救いは、シャネルの若い頃を演じている役者さんや共演者が割と良かった(特にボーイ・カペル役の俳優さんは出色)ことですが、万事において凡庸な出来としか言いようのない作品でした。

(TVのミニシリーズだったそうで・・・ 2010/12/24記)
Baad

Baad