RYUYA

オットーという男のRYUYAのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.0
スウェーデンの小さな映画をトムハンクス主演でリメイクするという残虐非道な塗り潰し方、俺は好きである。ルールに厳しく人に厳しい孤立無縁の嫌われ者・オットーが、向かいに越してきた移民ファミリーのお節介に心をほぐしていくお話。真っ直ぐ、良い映画。あの野良猫をいつ飼うことになるのだろう...だけでむっちゃ話に引っ張りを持たせてるのうまい。あと、「あそこの家の〇〇さんはいつも〇〇時くらいに家の前を掃除してるな...」みたいなのをご近所さんが知っておくのって、ものすごく重要なことなんだなと、この映画を観て気付いた。日常を把握しあってるから“異変”にも気付ける。近所のつながりも減り、孤独死する人が今後ますます増えてしまう世の中で、この映画はそういう気づきを与えてくれた。サンクス。ありがトム。
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