サマセット7

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャルのサマセット7のレビュー・感想・評価

4.0
監督・脚本はシリーズ前2作同様、「スーパー!」「ザ・スーサイドスクワッド/極悪党集結」のジェームズ・ガン。

[短評]
MCUフェーズ4ラストの作品。
今作はディズニープラス限定で配信された、43分の単品ドラマである。
同様の形式のMCUの単品のドラマであるウェアウルフバイナイトはハロウィンに合わせて配信されたが、今作はクリスマスシーズンに合わせて配信されている。
おそらく、マーベルは今後同様の方針で季節ごとに季節に応じた単品作品を追加していくのではないか、と思われる。

今作のあらすじは、ガーディアンズのメンバーであるマンティス(ポム・クレメンティエフ)が、ドラッグス(デイヴ・バウティスタ)と共に、ガモーラを失ったピーター・クィル(クリス・プラット)を励まそうと、地球の風習「クリスマス」にちなんで、「プレゼント」を用意しようと奮闘する、というもの。
まさしく、クリスマスを題材とした作品となっている。

ノリは、ガーディアンズオブギャラクシーの前二作同様で、全編、陽気に楽しめるコメディとなっている。
特にマンティスとドラッグスの噛み合わない掛け合いは安定の面白さである。

さらに事前の予告どおり、今作には前2作でネタとして言及されていた俳優ケヴィン・ベーコンが、本人役で登場する。
ケヴィンはノリノリで本人役を演じており、笑うしかない。

ジェームズ・ガン監督の脚本は、毎度陽気なコメディでありながら、感動ポイントやテーマ性も差し入れるというエンタメの模範だが、今作も例外ではない。
しみじみ才能のある御仁だと唸らされる。

今作のテーマは、他者を喜ばせよう、という気持ちの素晴らしさ、か。
クリスマスに相応しいテーマだろう。

シリーズファンとしては、ガーディアンズの面々に再会できるだけでも十分なご褒美だった。
続く映画の3作目も楽しみである。