イベリー子豚

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-のイベリー子豚のレビュー・感想・評価

3.7
「言いたいことは色々あるけど」
「リアルで闇堕ちした【場地】さんと」
「『キングダム』前哨戦に」
「『BLUE GIANT』アンコール」
「『PICU』後日談」
「つまり」
「夏クールもTBSと旬のジャニーズに
愛されるヒロインと」
「金曜22時から月9に繰上った悪役顔くんに」
「坂元裕二脚本が楽しみなカニ俳優に免じて」
「まぁそんなに……悪くなかった……よ笑」









……とは言え相変わらず、演出が……。笑


不良映画、コンテンツの教科書に
見開きカラー・太字になってるレベルで典型的。


入念な「振り返りダイジェスト」で
直近の前編を、ほぼそのまま挿入するのも
いただけません。


まさかの「観なくても良かった」じゃん。


そして
見せ場とリアリティのないアクション。


「ガチ喧嘩」にこだわってるのかは不明ですが
「エンタメ」指数が基準値以下。


つまり
最大のハイライトである決戦乱闘が……
アドレナリン不足なんです。


もっとワイヤーを!
もっとスーパースローを!!
そして、もっとドローンを!!!!


「マイキーのハイキック」数発だけじゃ
血液が沸騰しないのよ。



ストーリー含め、過去作品同じく
見事に原作を超えてこない。


「現在世界のヒロインが……!」
     ↓
「どうやら過去の東卍に何かが……!?」
     ↓
「タイムリープして原因究明やで!!」
     ↓
「ボコボコにされた……でも黒幕はアイツに違いねぇ!!」
     ↓ 
「うぉーーー!!
仲間ヤられた!全員で決闘じゃい!!!」
     ↓
「色々あったけど、タケミッチのおかげだよ……」


良くも悪くも「忠実」なんです。

65点の満足度がそのまま
65点の面白さの実写化になってる。


原作も大概、【ONE PIECE】構文の反復だけど
今回、一応の「完結編」を謳うなら
もう少しキリの良い改変はなかったのかい?


こっそり続編作る気マンマンじゃん。


これじゃ
『デビルマン』『進撃の巨人』に続く
「世紀に残る【マガジン】(講談社)黒歴史」とは
呼べないぜ。



【SUPER BEAVER】に罪はないけど
エンドロールも背景、フォント共におダサくて
儚いし……。


せめてオマケで
もう少し感傷に浸らせて欲しかったのに
それすら無し。


ほぼティーンで満席の場内からは
すすり泣きが聴こえてきたけど
どうせ啜るなら昼御飯にペヤングしかないだろ!!


無事に公開出来て何よりだけど
「一番の立役者が現実ドロップアウト」の痛手かな。


とは言え
夏クール、夏映画の主役が揃いに揃ってるので
前菜としては嫌いではありませんでした。



《敬語も……カッケぇと思ったのも……
場地さんが初めてだった》