籠

ゴジラ-1.0の籠のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.1
想定外の山崎貴GJ

最初から出ずっぱりの展開で、ましてやこの顔触れでは良い筈がないといつでも途中退席するつもりでいた。
永遠の三丁目のゴジラに泣かされるとはある意味私は終わっている…

ほとんど生きていない町工場から始めて大企業にした昭和の経営者が観たら大号泣することだろう。

そういえば20代くらいまでは何度も死ぬ気でやれと言われていた気がする。
死ぬ気で生き残った昭和の人たちの遺伝子は誰に宿っているのだろうか?

映画には対策本部も芹沢博士も新兵器も登場しない。日本が再生するために必要なものは何か?という思いが込められている。

パット・メセニーの出来損ないみたいな曲を除いて音楽も素晴らしい。
それだけに伊福部昭のお馴染みの楽曲が絶妙なタイミングで流れることを際立たせることになった。

シン・ゴジラのスコアを4.0にしていたのでこちらは4.1になります。
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