いの

ゴジラ-1.0のいののネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

人間パート:3.5(→後日2.0に下げました)
(序盤2.8/中盤3.7/終盤3.9)←これについても再検討を要します。
ゴジラ:4.5
伊福部昭:5.0

(※スコアは暫定的(仮))



人間パートの脚本が杜撰(特に前半)。役者皆さんが好演しているだけに残念。この役者にこんな酷い演技させるのか、というのもあり。登場したての安藤サクラの台詞とか、こんなん口に出して言うだろうかと自分の耳を疑うレベル。全体的になんでも台詞で済ますし。船上で神木くんが山田裕貴さんに「特攻なのに生きてるのかよ」みたいなことを言われ時、神木くんがすぐさまキレて向かってったけど、いやそれ違うでしょ。あのときの神木くんの精神状態だったら、そういうこと言われたら下を向くとか堪えるとかしてたと思う。そういういちいちにアタシは反抗してしまう。今作が特攻美化だったらそれもイヤだなぁと、そんなことも心配しながら観ているから尚のこと。


敗戦直後の東京の暮らしとか廃墟混在のビジュアルとかも杜撰だと感じる。途中で帰ろうかと思うくらい。だが待て。はやまるな。わたしは自分に言う。ひょっとして、これらは全てゴジラを盛り上げるためのお膳立てかもしれないじゃないか。


銀座襲撃あたりから面白くなってきた。ゴジラを下から見上げるアングルとか。青白く光る背びれ? ゴジラの正面の顔も好き。怒ってるゴジラいい。


終盤:日本版名誉革命成功させよう作戦(←かなり命名に無理がありますねw)
これは面白かった。民間で というのは、巧いところに持っていったなと思う(※「巧い」と書いたが褒めているつもりはない)。制作側からみたら、わたしはきっと良い観客だと自負しておりますが(思うツボ通りの反応をしてしまう)、最後の最後にああいう展開になるとは全く思っていなかったから(安藤サクラが受け取った電報の意味は直ぐにわかりました!)、本当にビックリしたし、これで良かったと心底思いました。こうやって無印ゴジラに結びつくのかー。でも、神木くんは黒い雨浴びてるし、船上の人たちはみんな強い放射線浴びてるから、この映画のその後がとても心配。浜辺美波は美しく、もうこの方が出てくるとなんでもオッケーにしたくなる。それも制作側からしたら思うつぼなのかな


まとめ
とにかくゴジラはいい(と思う)



〈追記〉2023.11.11

どこかで目にしたのですが、「この映画は戦争反対のようにみえて実は戦争を賛美しているし、特攻についても同じ」というようなことを書いていらっしゃる方がいました。わたしも、その懸念(疑惑)を拭い去ることができません。人間パートに激しく違和感を抱いています。


〈追記〉2023.12.20

ノースコアから2.0に変更します!
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