まめじろー

ゴジラ-1.0のまめじろーのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラ70周年記念作品。

ゴジラがどうして生まれたかなど特に掘り下げられず、観て理解しろと言う事かと感じたので、基礎知識がないと少し躓くかもしれない。
しかし、ゴジラと遭遇する人間達と同じ状況なのでそれはそれで良いのかなと。

戦後の復興し始めた日本、東京にとんでもない負と絶望を何度も持ってくるゴジラ。
敷島のPTSDが心配すぎる。
人間ドラマパートが戦後ならではの重さ。
怪獣映画というより戦争映画寄りに感じた。

熱線を吐くまでのギミックがとても面白い。
飛び出した棘(鱗?)が全てカチッと戻ってから発射するので、玩具に取り入れて欲しい。

シンゴジやKOMと違い、民間の力で生きる為にゴジラと戦う事になる。
一度沈めて再浮上させ、海から来たゴジラを海の力で殺そうとするのはちょっと面白い。

橘のお陰で特攻する事なく生きて戻る事ができ、大石とも再会を果たすも首に不穏な影あり。
G細胞や放射能の影響、人為的な物なのか分からない所が怖い。

ゴジラのテーマ曲は『ゴジラに立ち向かう人類のテーマ曲』なので使い所が上手くとても盛り上がったのはもちろん、演技力の高さがとても良かった。

途中のドラマパートが長いが気にならない程度。
もっとゴジラの暴れっぷりを観たかったが、浮き輪を付けている状態は可愛かった。

シンゴジやKOMのように現代のストーリーではないので難しくも感じたが作戦の説明はとても丁寧で良かった。

人類側として応援すべきなのか、ゴジラを応援すべきなのか過去作以上にとても悩まされた。

何度も絶望させられるので元気な時に観るのをお勧めする。

後半の作戦に登場する長身の髭の方の名前が知りたい。
ご存知の方がいましたら教えて下さい。