このレビューはネタバレを含みます
●"終戦"をうまく組み込んだ
・戦地から無事に帰ってきたことがなぜか否定される…「生きて帰ってきた=非国民」だった世情
・日本国土全体が帯びるマイナスだけでなく、主人公自身の心に深い溝のように残ってしまうネガティブ・マイナスが大きなテーマになっている
・もちろん史実の1945年には登場しないこの巨大生物を、敗戦直後の退廃にうまく組み込んだなと
・特攻隊経験者として「自分の戦争は終わったのか?」こんな辛い自問自答もなかなか…
そのぶん、震電を駆る姿に「生きて、抗っている」をまざまざと感じられた
●vs シン・ゴジラ
(日本を含む)政府機関が関与する/しないで明確に分かれた両作品。もちろんどちらが正解ということもなく、どちらもよさがあったなあ
●メッセージ
締め方は種々の感想が出てきそう。これからもゴジラ映画は製作されるだろう。その不文律を尊重し、そんな映画製作にかかわるすべての人へ託すメッセージにも感じた