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ゴジラ-1.0のwoosのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
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TOHOシネマズ池袋にてDolby Atomos版を鑑賞。
2023年新作劇場鑑賞74作目。
客席は6割くらい。
テーマ「再起」

[全体として]
作品によってあまり好みではない作品がある山崎貴監督作品なのだが、何せ東宝が誇るゴジラである。これは観に行かねばと初日に鑑賞した。
お話的には太平洋戦争末期に特攻隊として出撃したが敷島浩一は、機体の不調で不時着用の島に来た。しかし整備員はどこにも不調が見つからないと訝しんだ目で敷島を見る。
その夜、現地の島民がゴジラと呼ぶ巨大な怪獣が島を襲い、整備員は戦闘機の機銃であの化け物を攻撃してくれと敷島にお願いしたが、敷島はビビって撃てなかった。そのせいで整備員たちの殆どが死亡する大被害が出てしまう。
生き残った整備員のリーダー橘は激昂し敷島を殴るが、何もできないまま戦争が終わり敷島は東京へ帰るが家族は空襲で死亡していた。しかしひょんな事から転がり込んで来た典子と連れ子と暮らす中で、つかの間の幸せを得た。しかし、ゴジラが今度は東京を襲ってきた。
日本を守るため、また自分の戦争を終わらせるために、敷島はゴジラ掃討作戦に参加して行くという感じの話。

[良かったところ]
CGは素晴らしかったし、演じている役者さんたちも力のある人が多いので戦中戦後のリアリティがとてもある作品だったと思う。
政府が頼りにならず、自分の力で問題に対処しなければいけないという状況は今の日本の状況と同じだと思うし、この時代の日本人は今よりもっと悲惨な状況から立ち上がったことを思うと、まだやれることがあるんじゃないかとも思えてくる。希望を持てる作品だった。
多分コメディ要素があると途端に陳腐なセリフが出てくる監督なんだと思うが、こういうシリアス路線だと嫌なところがあまり目立たず非常にいい作品になっていたと思う。

[気になったところ]
登場人物が自分の思いを吐露するときに、やたら叫んだりするところはちょっと演出が古いかなーとは思った。
あとこれはTOHOシネマズさんへの苦言だが上映開始時間として設定されている時間から本編上映まで20分もあるのは長すぎないだろうか?というのは気になった。

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面白かったです。
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