このレビューはネタバレを含みます
映画大好きだけど山崎貴の作品とは馬が合わず今まで避けていまして…
今作も見る気なかったんだけどやけに評判がいいので騙されたと思って見に行きました
そしたらなんとこれまた良いじゃないですか
まさかこんな良作だとは思わなかった
他の人も言ってるけどハリウッド的な脚本術が上手くいってて
主人公の葛藤があり、底辺まで落ちて、這い上がってヒーローとなってエンド
綺麗にこの構成だった
特に底辺に落ちるまでは徹底的にやってて
特攻から逃げたのが第1挫折
ゴジラを撃てず皆んなを死なせたのが第2挫折
浜辺美波を救えず自分だけノコノコ生き残ったのが第3挫折
もう無理って所まで徹底的に落とすのが良かった
ここの挫折が甘いとその後がどんなにドラマチックでも感情が乗らない(そういう失敗作は五万とある)
説明的な箇所はあるけど許容範囲だし
ビッグバジェットのブロックバスター映画としてはこのバランスで良いと思った
予告で神木隆之介が「ワーーーー!!」って泣き叫んでるところを見た時はやれやれまたやってるよって感じだったけど、あそこで黒い雨が降る演出とタイミングは絶妙だったし、長く引っ張らないですぐシーンが変わったのも好印象だった。
この作品をネトウヨ視感だと批判してる人がいたけど自分はあまりそうは思わなくて、
最後に神木隆之介が特攻隊よろしく神風アタックして死んで英雄になってたらやれやれだったけど、ちゃんと脱出して生きる事を選択したのは良かった。
ただ一点、脱出のギミックを教わってるシーンが回想であるけどあれは要らなかった。
あそこが唯一目に余る説明過多シーンだった。
エンディングで浜辺美波ちゃんに再会して抱きつくところで、いやここは普通子供が先に「ママ〜!」って走って泣きつくだろうと思ったけど、まぁまぁこの物語は敷島の物語だもんな
ここも良しとしよう(何様だ俺は)
にしてもこの子役の子が素晴らしかった
あの年で演技ってできるの?
泣くシーンはどうやって泣かせたんだろう
あの子ホントすごい
てことで何とまぁ山崎貴の映画みて気持ちよく帰れるとは思いもしませんでしたよ
あと関係ないですが、
映画を見る前にYouTubeでブラックホールのゴジラ-1.0評を見てたんですが、その足で映画館に向かって歩いてたらまさにそのブラックホールの御三方が飲み屋で飲んでいたのを見かけてテンション上がりました
この日は4匹のゴジラを目撃しましたよ、はい。