(下に今年ベストをつけました、みなさま良いお年を)
たららん、たららん、たらたらたらたららん。
ってゴジラの曲の使い方。
ゴジラが来る、ってより、ゴジラとの戦いが始まるっていう高揚感が最高でしたね。
今回のゴジラ、怖いんですよ。
何故、何処から、現れるのかさっぱり分からない。
それは無慈悲にも近い。完膚なきまでに全てを奪い去っていくゴジラ。
だからこそ、何かを象徴するのではなく、
主人公も、ゼロではなくて、本当にもうマイナスの状況から、這いずりながら、倒すべき存在として、戦わなければ終われない悪夢として、ゴジラがいる。
船の仲間たちとの出会いや、仲を深めていく様子、ゴジラとの対決に向けての役割分担が上手いんだよな。最低限の主要キャラクターでまとめてる。
主人公が弱りきってるので、頑張れと応援するよりも、大丈夫かと心配になってしまうんだけど、その周りの人たちが全員温かいからこそ安心出来る。
海上で戦うというのも、その一風変わった作戦も、あの背中の突起が1本ずつ隆起して放つビームが印象的なおかげもあって、人間が全く敵わない巨大な存在であることを認知させてるから、小さな我らが頑張って考えた作戦が、一瞬で絶望に変わるもんね。
銀座の街での戦いでは、街を逃げ回る人間目線のカットが面白くて、アトラクションのようにも楽しめる。(西武園のゴジラ・ザ・ライドは最高)
シン・ゴジラの後でプレッシャーのかかる、次のゴジラ。実に山崎貴らしさが溢れていて、映画館で観る満足度も高い映画でした。
2023年ベスト映画(ドラマはVIVANTの投稿に)
・Aftersun
・バビロン
・ガーディアンズオブザギャラクシー vol3
・アクロス・ザ・スパイダーバース
・テトリス
俳優:ポール・メスカル、ウィル・シャープ
