子供たちを中心としたモキュメンタリー。
ドキュメンタリー風のタッチと、自由気ままな子どもたちの姿がマッチしていて、子供たちのナチュラルさと大人たちのちょっと現実を馬鹿にしたコメディ芝居のバランスがとても心地よい。
ドキュメンタリーにありがちな、黒背景に文字で注釈が入る描写を笑いに使うのとか狡すぎる。
つくづく、コメディほど頭の良い人が描くジャンルも無いよなと思う。
主要キャストたちが監督・脚本・作曲も兼ねているので、モリー・ゴードンとベン・プラットの評価が急上昇。
登場人物という意味ではベン・プラットはとても良い。とても。レベッカとエイモスのシーンはとても演技には見えない。そして、アヨ・エデビリの絶妙な変な人感と、ノア・ギャルウィンの愛おしさなど、親しい仲間たちで作ったようなキャスティング。
子供たちのための夏休みのシアターキャンプ。
このキャンプを守ってきたジョアンが倒れたことで、資金繰りが困難になっているんだけど、ジョアン自身が昏睡でも、この話を観ていくに連れて、彼女がやってきたこととはどんなことなのか理解していく。
芸術を子供達の居場所にする。
子供たちの夢のため、子供たちの未来のため、
そしてこの舞台のため、このキャンプはある。
そう子供たちを見てると信じられるから良い。
"夏は過ぎゆくけれど、舞台の感動は永遠に残る"