次男

ゴジラ-1.0の次男のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.1
歌舞伎みたいなゴジラ。楽しかったよ!芝居は全員クソでかくて歌舞伎だし、ゴジラも歌舞伎!芝居がかり過ぎたセリフも、大味すぎる展開も、日常会話の延長には無いもので、日本映画でだけ見るもの。伝統芸能的なものを感じた。

この場合の歌舞伎は別に悪口のつもりではないが同時に肯定的であるつもりもない。そういえばいつぞやに議員さんが悪い意味の文脈で「プロレス」という言葉を使って謝っていたことがあったな。

でも面白かったなー!

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3回出会って私闘にすることは、僕は好意的に思えた。なるほどなと、思った。でも、その主人公との個人的な構造も相まって、ゴジラがなんなのかが悪い意味でぜんぜん見えなかった。「ゴジラはなんなのか?」、超常を真ん中に据えた近年の作品群は、それらをなんのアイコンとするかに矜持を持たせてる感もあるが、この映画はなんだかそういう文脈からは離れた、なんというか、マッチョな感じだった。

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映像は本当に素晴らしく、もう映像が素晴らしいだけでお腹が膨れるほど、それだけで2,600円払った価値があったよ。本当だよ。
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