広瀬すずが好きなので見てみた。
残念ながら内容が面白くない。一言でいうと既視感しかない映画。
広瀬すず演じる26歳のOL榊と、彼女の住むシェアハウスにやってきた男子高校生、直達。一癖あるユニークな住人たちとの緩くて楽しい日常の中に、榊と直達の親たちのW不倫の過去が暗い影を落とす。榊、直達の心の葛藤を描きながら、終始日常生活のユーモアを織り交ぜ、重いタッチに仕上げなかったところが、この作品の要か。
最初にも書いたが、この映画はとにかく既視感のオンパレード。
とりあえずうまいもん食べて悪いこと忘れようっていう邦画の定石や登場人物の感情の発露の遅さにイラついて、途中からまともに見ていられなくなった。
一番許せなかった演出は、直達の学校におじが来て、校庭から紙芝居をめくって榊の引っ越しを伝えるというもの。
リアリティのない漫画的な描写にうんざり・・(原作が漫画だとしても)&何番煎じの演出よ。ダサすぎるよ!
ただし、広瀬すずは本当に魅力的だった。不満な顔しても、怒っても、髪アップにしてもおろしても、見入ってしまうほどに美しい。演技にも厚みと貫禄があって、存在感抜群。
高校生二人組もフレッシュで、広瀬すずに負けじと頑張っていたと思う。
問題は演出。