是枝作品は観ないといけないでしょう…!本作は坂元裕二脚本、カンヌで脚本賞、まさに!なんというか、絵に描いたような、教科書の様に綺麗な脚本です。多面性のかたまり、お見事。
基本、ネタバレは避けて通るタイプなんですが、
「あれ?これって『誰も知らない』に似てるって言われてたっけ…?」
私的には『奇跡』かな?と思いながら観ていました。
で、帰って来てから気づいた。
それは『渇水』だった。。
(同日公開でどちらも観ようと思ってたやつ!!)
うつくしいシーンで、美しい音楽が流れていました。
まさに奇跡。
観始めた直後に諏訪が舞台で「そうだ!これ川村元気プロデュースだった…!!(百花)」と思い出し、物凄く不安感に襲われましたが(最近鬼門だったので…)、杞憂でした。
監督と脚本が素晴らしければ問題なし。
むしろタッグ組ませてくれてありがとう!東宝、という感じ。
事前に脚本賞ではない方の賞の受賞も知っていたので、ああ〜!そういう事か、とは思ってしまったけど、まさにその受賞に相応しい作品だと思います。
映画を見慣れている方なら、ある程度展開は読めると思いますが、本当に多面性が見事に表現されています。同じ出来事を違う角度から見る。坂元脚本の巧さは勿論あると思いますが、私は是枝監督がずっと見せて来たもの、その集大成のように感じました。
キャッチに使われていた、
怪物だ〜れだ?
この答えがテーマなのかな?それは誰の心にも棲んでいるもの…とかって安易な答えを用意しながら観てしまったけど、そういう事じゃなかった。
あなたが見ているものは本当に真実なのか。
とても好きなテーマでした。監督ありがとう。