このレビューはネタバレを含みます
いい意味で期待を裏切ってくれて清々しい気持ちで劇場を出た。
インスタのフォロワーの感想で「考えさせられた」とは言っていたがそのレベルか?と気を狂わされる、これからは「常に考えて」いないといけないのでは?
人間皆怪物、だがそれは第三者視点からであり、主観には主観だけの情報がある。
わかえりあえない、のではなく
まだ、わかりあえない
そしていつか、わかりあいたい
皆口を揃えて言うのは「美しい映画」。
この美しさが美しくないと、特別映画では無く普遍的に染み込んでいく作品になっていくことを願う、特別じゃなく普通に、ありのままでも誰にもとやかく言われない世界になっていく為のひとつの視点としての映画になって欲しい、中学3年生くらいになら見せても理解(考えること)ができそうではある。
是非教材にしてほしいところ、、
この映画への感想を文面で昇華できたら、それはまた現代に生きる人間として怪物のレベルが上がるのでは?
不正確で不確実、手段がわからない
わからないだらけで暗中模索、まさに現代の状況に合致する部分だと思います。
戸惑いも悲しみも慈しみも、初めての感情への対処法はわかる訳もなく、相談できることもなく、「普通」を押し付けられる生きづらさ、人それぞれの「普通」を目指していける社会にしていきたいと思える。
社会全体へのアンチテーゼでもあり、同時に解らせられる「大人の汚さ」と「子供の無力さ」と「人間の怖さ」。
全てひっくるめて『怪物』。