怪物だーーれだ。
3部構成で「何が起きているのか」が徐々に紐解かれ”怪物”のみえかたが変わる、脚本と構成がすごいし安藤さくらの鬼気迫る演技もよかったんだけどなんと言っても子役がおそろしく素晴らしい…!!メインふたりはそれこそ怪物級に上手なのだけど、他の生徒たちも全員端から端までリアル。
大人(いやこども社会もか)の押し付ける「普通」や野次馬的な善意の第三者にじわじわと傷つけられ追い詰められていく残酷さは社会の縮図なのか。「ドッキリ」も象徴的。誰もが怪物であり、誰も怪物ではなかったという皮肉。タイトル・予告・本編すべてでのミスリードがうますぎる。
吐き出せない想いや後悔、さまざまなものがないまぜになったトロンボーンのシーン、なんか泣いてしまった。
ビッグクランチは来ず、生まれ変わってもおらず、それでも最後のシーンは美しくて胸が苦しい。
「立ち入り禁止」が除かれた線路は、心象風景なのか、それとも。
あと、角ちゃんあの役似合いすぎる。コントでこういう役やってた気すらしてくるな。笑