ひー

私ときどきレッサーパンダのひーのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
3.7
心の多様性を認めるストーリーと素晴らしき友情、そして三世代の解呪のおはなし。

そう、大なり小なり、愛は呪い。
他の方のレビュー拝見して、メイのおかれていた環境と母親に「は??怒怒怒」というリアクションがまあ当然見受けられるのだけど、正直それみるまで、なんなら「わかる」ってなってた自分がいる、、とか思ったり。ここまで親が酷くなくても、そして自身がここまで「いい子」でなくても、多かれ少なかれ身に覚えがあるもの…だよね?
ともかく、親の「愛」の連鎖と解放に涙。

そこいくと解放のトリガーのひとつであるアイドルのアイドルたる姿にも泣けた。ああやって熱をあげる対象がいない人生やったけど、熱狂する気持ち、なんかわかるよ!!!!5人いるのに四天王ってクロマティ高校じゃねえか、と頭をよぎったけど。笑

中華系主人公というのが時代への目配せに終わらずきちんと意味が感じられたのもよかった。
ていうか主人公たちの友情最高すぎるんよ。外野からしたらオタクグループなんだろうけど当人たちからしたら一軍も二軍もなく日々を楽しむ様が愛おしい〜

前半の母親のふるまいは許されざるものがあるけど、それよりその後の主人公が部屋でひとり「うぎゃ〜〜〜〜」ってなるシーン、あの地味なリアルさが身につまされるというか、あの尺で描いた人に親近感湧くんやけど…みんなどうなんだろう。

おばちゃんズの戦隊ヒーローも見どころ。
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