【soutaの邦画つぶやき No.514】
"ミステリと言う勿れ"
天然パーマのお喋り大学生 久能整。訪れた広島で出会った女子高生 狩集汐路の依頼で身内同士で殺し合う一族と言われている狩集遺産相続争いの謎を解き明かす。
"ミステリと言う勿れ" 劇場版。
エピソードは原作でも人気の高い"広島編"。
原作は未読だが、ドラマシリーズが好きで今作を鑑賞。久能の優れた記憶力と鋭い人間観察眼、ウザいくらい捲し立てる知識量と見解で論破し、そして回ごとの主要人物に必ず救済があるところが良い。今作もその点ではよくまとまっていて、満足度は高くやはりこのシリーズは好きだ。
ただ個人的にこの広島編、内容があまり好きじゃなかった。犯人が分かり易いのは別にいいとしても、問題はその犯行動機があまりにも気持ち悪かった。それは本当に守るだけの価値があるのか？イカれすぎていて、何一つ理解も同情もできない。
冒頭15分 久能が急に遺産相続騒動に巻き込まれるのは物語の導入として無理やり過ぎる気がして、それでいてテンポ良く進むのかと思えば後半の方は失速した印象。この内容なら90分くらいで描いていた方がいいと思った。もし続編があるとしたらドラマシーズン2の方が嬉しいかもしれない。
