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ミステリと言う勿れのgyoのネタバレレビュー・内容・結末

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

今期のドラマ『いちばんすきな花』で松下洸平さんを知り、他にどんな役でどんな演技をするか気になったので観に行った。

ドラマの方はちらっとしか見たことがなかったし、前情報は予告くらいでしか知らなかったが、ドラマを見たことがなくても大丈夫なストーリーだった。

前半の話題のテンポが早いのが今どきのドラマぽいなと感じた。本当にちょっとしたワンシーンが謎解きの重要な伏線になっている。見逃しそうにもなるくらい一瞬なのもあるけど、謎が解かれていくなかで あれか~! ってちゃんとなれるので面白く観れた。

遺産相続バトル→一族の秘密を紐解いていく というきょうだい達の対立から協力になっていくのがとても良かった。ギミックが何段階にも重なっているからこその展開なのかなとも思った。

登場人物の感情の出し方が非日常的な部分もあって、それが適度なフィクション感を出しているから飽きずに見れるのだと思う。

BGMがクラシックなのが面白かった。それが良い違和感でワクワクした。主題歌の『硝子窓』は何度も聴いていたけど、映画を観たあとだとより解釈が深まるなと思った。

原作を読んだら違う部分とかもっと細かいニュアンスとか分かるかもしれないし読んでみたいと思った。ドラマも観れる機会があれば是非観たい。

✦ 1番記憶に残っているシーン
↪︎「才能がないから絵を描くことをやめた」という汐路に対して、「自分が才能がないって分かるのは自分の目が肥えてきたから」と整が答えるシーン。数年前、自分には才能がないと思ってフェードアウトしたことがあるから汐路と重なった。それにもしその時、整のような人が同じような言葉をかけてくれたらまた人生が変わっていたのかもしれない、とも思った。
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