おけい

荒野に生きるのおけいのレビュー・感想・評価

荒野に生きる(1971年製作の映画)
4.2
『レヴェナント: 蘇えりし者』と原作が一緒でレヴェナントは本作のリメイクにあたります。

レヴェナントも傑作でしたが、甲乙つけ難い程こちらも相当な傑作だ。前半ほぼ動けない主人公が荒野に寝そべってるだけなのに…何?この面白さ。

大筋、話は一緒なのですが若干配役の設定が違ってて…主人公を置き去りにするよう指示するキャプテンのヘンリーが悪に描かれており、私が監督として好きなジョンヒューストンが演じてます。

主人公ザック(リチャードハリス)は孤児でこのヘンリーに育てられ、いわば親子のような関係なのに、その育ての親に見捨てられたのです。

リッカー族というインディアンの居住地域で、襲撃される危険と毛皮の商売を優先しザックと天秤にかけたのでしょうか?熊に襲われ瀕死の重症をおったザックがすぐにでも死ぬと踏んだのでしょうか。

ザックの荒野でのあらゆる工夫とサバイバル能力は素晴らしいが、彼の驚異的な回復の原動力となったのはやはり、ヘンリーに対する復讐心でしょう。復讐を誓う主人公リチャードハリスと対するジョンヒューストンの演技は見応え充分でラストシーンは震えた!

ラストシーンはレヴェナントより好き。
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